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2022年度 症例検討② ~骨粗しょう症治療薬~

2023.03.18

ある薬剤師Aが担当している施設で、新規入所の患者さまがいた。
病院を退院し入居したのだが、入院中に骨粗鬆症治療薬の
①ビタミンD製剤と②ビスホスホネート製剤が中止されていた。

 

(ある薬剤師A)
『今後、その2種類を再開するかどうか、医師に確認をしよう』

 

検査結果を確認すると、TRCP-5bは正常値であるが、

カルシウム値が基準値より低かった。

(※ TRACP-5b(骨型酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ)・・
破骨細胞にのみ存在する酵素で、骨吸収の亢進に伴って血中に漏出する骨吸収マーカー)

 

 

(ある薬剤師A)
『骨粗鬆症治療薬とCa値の関係は・・・ ええっと・・・』

 

(ある薬剤師A)
『ビスホスホネート製剤は、破骨細胞の減少によって、
骨吸収が抑制されることから、低カルシウム血症をおこす可能性があって・・』

(※ 破骨細胞・・
古い骨のカルシウムやコラーゲンを酸や酵素で溶かします(骨を壊す))

 

(ある薬剤師A)
『一方、ビタミンD製剤は、腸管からのCaの吸収を高めることから、
高カルシウム血症をおこす可能性があって』

 

(ある薬剤師A)
『となると、他の腎機能などの要素を考慮して、医師に提案するには・・・』

 

 

 

P.S.
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アーク調剤薬局 グリーンタウン店
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